デザイナーに求められている2つのコミュニケーション能力

この記事を監修した人
  • フリーランス8年目/webディレクター兼デザイナー
  • 都内在住一人暮らし、アイドルが好き
  • デザイン、ディレクションは独学で習得
  • 直近では年商数億規模の大手企業ECサイト制作を担当
  • FP2級、コーチング資格所持

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こんにちは! LL DESIGN JOURNAL編集部のLinaです。

今回はビジネスモデルに基づいたデザインを制作する際のポイントついてお伝えしていきます。
本日のテーマは「コミュニケーション能力」です!

コミュニケーション能力が大事なんて仕事する上では言わずもがなではありますが、デザイナーの方はやはり職人気質な方が多く、「いい人ではあるんだけど、交渉事が苦手」と言った”ビジネスで必要なコミュニケーション”は苦手な傾向があると思います。

そこで今回はデザイナーにとって必要なコミュニケーション能力とは何なのかをお伝えしていきます。

目次

意識するポイントは2つだけ

交渉というのは主に、相手へ提案内容を説明し→相手がその内容を理解し→提案に納得して→合意する、という流れで進みます。

そこで大切なのは「分かりやすく伝える」「共感できるように伝える」ということです。

まとまりがなく結局何が言いたいもか分からなければ理解できませんし、その提案に対して共感できなければ納得することもありません。そこで「分かりやすく伝える」ためには感覚を言語化する必要が、「共感できるように伝える」ためには相手の立場に立って言葉を選ぶ必要があります。

分かりやすく伝える

感覚を言語化する

もちろん会社にもよりますが、仕事する上でデザイナーって営業やディレクター、マーケターと比べると少し立場弱くなりがちです。その理由として、提案力や交渉力が弱いというのが背景にあると思います。

仕事上での提案や交渉と言うのは「言葉」で行いますよね。 
「いつまでに提出してください」 
「AよりBのデザインがいいと思います」 
このように、言葉を使うのが普通です。

ただ、デザイナーが普段仕事で使うものは「イメージ」や「ビジュアル」という「言葉以外のもの」です。 

もちろんコミュニケーションをする上では使いますが、他の職種の方に比べると画面と向き合ってる時間は絶対多く、つまり、他の職種の方に比べると「言葉を使う」と言うことに慣れていないんです。 

デザイナーの方は感覚に優れている方が多く右脳が発達しているので、視覚など五感を使うインプットや、「イメージ」や「ビジュアル」という言葉以外のものでのアウトプットは得意です。
ただその逆の左脳を使う「言葉」を使う機会が他の職の方に比べると少なくなりがちです。

つまり、デザイナーは言葉を使って相手を動かすという経験が少ないのです。 

Lina

他の職種の方は逆に言葉でしか伝える方法がないので、必然と多くなります

しかし、仕事での提案や交渉というのは、相手に説明し、理解してもらい、納得して、動いてもらう必要があります。 

そのためには「なぜそのデザインが良いのか」をきちんと相手に伝わるように説明する必要がある。
つまり、理由や意図を言語化して伝える必要があるんです。 

自分の行動に対して「何故?」を問いかけてみる

ではこの「感覚を言葉にする」にはどうすればいいんでしょうか。 

センスを磨くのが一朝一夕ではいかないように言語化の能力もすぐにできるようになるわけではないので、普段から日常的に意識する必要があります。 

  • 何故このデザイン良いと思った?
  • 今何を感じてこの商品に惹かれた?
  • 何故このアプリ使いやすいと思った?

このように、自分の日常にある何気ない行動に対して「何でそう行動したんだろう?」と深掘りをしてみましょう。
意識していない行動の言語化ができたら、意識せず感覚的にデザインを作ってしまったとしても言語化することができます。

共感できるように伝える

相手の立場に立って言葉を選ぶ

例えば修正依頼が来たときも「〇〇と〇〇直してください。急ぎで」って言われるより「忙しいところ悪いんですけど、〇〇と〇〇直してもらえませんか…?XXさんいつも丁寧だし早いからお願いできると助かるんですけど…!」と言われた方が「よし!やるぞ!」という気分になりませんか?

少し極端に話してしまいましたが交渉の時も同じで”相手にどのような伝え方をしたら響くのか””話を聞こうという姿勢になるのか”を意識して言葉を選ぶと◎です。

私の場合下記のようなことを考えながら話しています。

  • 提案が自分たちの利益目的ではなく、御社の利益目的であるということをアピールする

→”自分たちのためにここまで考えてくれてるんだ”という印象をもたせる

  • 相手が気になっているところ、不安になるところはどこかを探る

→共感のあと対応策を伝える

  • 最後に「提案内容」「メリットとデメリット」「合意した後の流れ、もしくは不合意の場合の今後の方針」を簡潔に伝える

→長く話してると結局何が目的の会議だったのか忘れるので、最後に簡潔にまとめる

Lina

不合意の場合もお伝えしておくことで、押し付けがましさを軽減することができます


あとは基本的なことですが自分がされて嬉しいことをして、されて嫌なことはしないように意識しています。 

  • 相手に何と言われたら嬉しかったのか
  • 相手に何と言われたら気分が悪かったのか

同僚やクライアントとのやり取りですんなりと腑に落ちた時があれば、その伝え方を真似してみることもあります。

今回のまとめ

CHECK IT
  • デザイナーは”言葉を使って相手を動かす”という経験が少ない
  • 感覚を言語化する習慣を身につけて、分かりやすい伝え方を意識する
  • 相手にどのような伝え方をしたら響くのかに着目する
  • 相手の立場に立って言葉を選ぶことで、相手が自分の意見に共感しやすい状況を作る

デザイナーの方は細かいところまで気が付く方が多いのですが、 それを上手く言語化出来ないから伝えられなくて、 自分の心的にもその場の状況的にもモヤモヤしちゃうことがあると思います。

今回お伝えしたポイントを活用するとスムーズに物事が運ぶようになると思いますのでぜひ参考にしてみてください!

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